中古車を最高値で売る!「ガリバーフリマ」って?
車を売るとき、誰もが、より高い値段で売りたいと考えますよね。
そのため、各種の中古販売店の見積もりを一括で査定できる「中古車一括査定」などが人気です。
実は、この一括査定よりもワンランク高い値段で売ることが可能な「ガリバーフリマ」という販売システムがあります。
簡単に説明すると、「ヤフオク」や「メルカリ」のように、売りたい車を「ガリバーフリマ」に登録し、出品者と購入希望者で合意すると取引が成立するというもの。
「ガリバーフリマ」の公式サイトでは、次のような説明があります。
①中古車個人売買なので車両価格に消費税がかからない。
②代金の授受から名義変更まで全てガリバーが仲介する。
③個人売買専用ローンも使える。
実際に、「消費税がかからず、しかも中間手数料が大幅に減少する」ので、購入者は市場の相場よりも安い価格で購入可能となり、出品者は、市場に売るより高い利益が得られる可能性があるということですね。
基本的にはその通りですが、実は、「ガリバーフリマ」を利用する際に、「個人が売買する」という部分をしっかりと理解しておく必要があるでしょう。
[取引成立時の手数料]
この「ガリバーフリマ」は、ガリバーが運営するフリマ形態の売買システムです。
そのため、「ヤフオク」や「メルカリ」のように、取引が成立した時点で、出品者と購入者の両方に、次のような手数料が発生します。
出品者の受取価格 出品者の手数料
~100,000円 18,000円
100,001円~200,000円 28,000円
200,001円~300,000円 38,000円
300,001円~400,000円 48,000円
400,001円~500,000円 58,000円
500,001円~1,000,000円 68,000円
1,000,001円~ 出品者受取価格の6%
出品者の受取価格 購入者の手数料
~200,000円 20,000円
200,001円~300,000円 30,000円
300,001円~400,000円 40,000円
400,001円~500,000円 50,000円
500,001円~1,000,000円 60,000円
1,000,001円~ 出品者受取価格の6%
たとえば、メルカリやヤフオクの手数料は売買金額の10%ですから、手数料が特に高すぎる印象はないと思われます。
一方、個人間の売買になるので、車の販売価格に消費税はかかりません。仮に、受取価格が100万円の場合では8万円の消費税を価格に加算しなくて良いことになります。
その代わり、購入者は8万円の消費税ではなく、購入者手数料の6万円を支払います。
つまり、この「ガリバーフリマ」は、消費税ほどの購入手数料で、車の売買が成立するシステムなのです。
その結果、購入者にとって、その他の中間手数料が一切かからない価格で購入することが可能になります。これがガリバーを介した個人売買システムです。
この他、「ガリバーフリマ」では、手続きが難しい代金の回収や名義変更の手続き等を、すべてガリバーが代行してくれるので、個人売買のおいしいところを利用した売買システムであるといえるでしょう。
[ 「ガリバーフリマ」ならではの利点 ]
購入者が安い価格で購入でき、出品者は市場に売るより高い利益が得られる可能性があるということは、もちろん大きな利点です。
でも、「ガリバーフリマ」の利点はこれだけでしょうか?
実は、出品者と購入者が匿名で連絡できるシステムにもあると思います。
なぜなら、実際の車の価値を決めるのは、業者ではなく購入者の価値観だからです。
車の相場は、年式や走行距離、車体程度などの基本データで、平均的な相場が簡単に算出できる状況になっているのが現状です。
ところが、出品者の中には、愛着のある車を売りに出す際に、相場に算入されない個人的なセールスポイントがある場合も少なくないと思います。
たとえば、一貫して土足厳禁で使用したとか、毎年正月に、必ず車のお祓いをしたことなどの個人的なセールスポイントは、取引業者の見積もりには反映されにくい個人のみの価値観になっていました。
つまり、土足厳禁で使用したと主張した場合には、見積もりのデータで「室内状況良」になったとしても、「土足では一切使用していない」という事実は、算出データから抜けてしまいやすいものです。
一方、購入者にとっても同様に、「土足では一切使用していない」という状態や、「車のお祓い回数」などに強く反応する購入者がいる可能性もあります。
「ガリバーフリマ」のシステムでは、これまで評価されなかった個人的な価値観が、出品者と購入者との連絡によって、販売価格に正当に反映する可能性が生じたことが、これまでの業界にはない画期的な利点であると思うのです。
個人の自由な価値観を互いに反映できる売買行為は、商取引として極めて望ましい形態ではないでしょうか。
[まとめ]
このように「ガリバーフリマ」では売る側も買う側も十分な利益があります。しかも「ガリバーフリマ」への登録自体は無料ですので、これを使わない手はないでしょう。